「興亜観音」会報タイトル

創刊号(1994年秋号)

慈眼あふれる美しい興亜観音像
慈眼あふれる美しい興亜観音像
平成6年11月18日の興亜観音での記念法要に望む三姉妹
平成6年11月18日の興亜観音での記念法要に望む三姉妹
興亜観音敷地内に立つ右から「七士の碑」と「大東亜戦争殉国刑死1068柱供養碑「大東亜戦争戦没将士英霊菩提」
興亜観音敷地内に立つ右から「七士の碑」と「大東亜戦争殉国刑死1068柱供養碑「大東亜戦争戦没将士英霊菩提」

会報の創刊にあたって

 「興亜観音」は日中両国の戦没者の霊を弔うために昭和15年、松井石根大将が熱海伊豆山に建立された観音さまです。敵・味方、勝者・敗者の区別なく慰霊供養を営むのは、武士道、日本文化の粋であります。
 松井大将のご意志を継承してこれを護持すべく設立しました「興亜観音を守る会」は特定の宗教、宗派にこだわらず「興亜観音を守り、もってわが国の歴史、伝統、文化を正しく認識するとともに、世界平和を貢献する」ことを目的としております。
 本年は終戦五十周年、外国による占領という未曾有の時代がありましたが農地開放、独占禁止法などの占領政策の良き面をも否認するほど狭量ではありません。
 しかしながら占領軍は新憲法を押し付け、東京裁判によって戦前の日本はすべて悪であったと断罪しました。日本の歴史、伝統、文化などをことごとく抹殺し日本民族を精神的に骨抜きにしようと図ったのです。
 そもそも「興亜」とは東亜諸民族の大同団結によって東亜の安定を企図するもので、東亜の安定無くして世界の平和はあり得ません。大東亜戦争『開戦の詔書』には自存自衛、東亜安定の戦いであることが明示され、この詔書を奉じて祖国の危急に殉じた英霊、その結果、今日では東亜諸民族は西欧列強の支配から解き放たれています。
 み国のために殉じた英霊に感謝と慰霊の誠を捧げ、これを顕彰するのは国民の務めであり、国家存立の根幹であります。しかるに日本の現状は民族の魂、誇りをも失い、英霊を冒涜する言論が横行しています。
 これは東京裁判史観による禍(わざわ)いで、これから脱却しない限り英霊の安らぎはあり得ません。
 「興亜観音」には、所謂(いわゆる)A級戦犯として殉難(じゅんなん)死された松井大将以下七士のご遺骨が納められており、所謂B・C級戦犯1068名のみ霊も併せお祀(まつ)りされています。
 「興亜観音」の護持は、誤れる東京裁判史観、これの打破に道を開くものであります。


目次

  1. 田中正明(興亜観音を守る会)会長 興亜観音を語る
  2. 若い世代の吸収を 中村粲 (独協大学教授・興亜観音を守る会副会長)
  3. 新会員の増加にお力添えを (理事長 大和瀬克司)
  4. 興亜観音とわが家 興亜観音奉賛会役員 前・熱海市長 内田滋
  5. 父・忍礼 母・妙真の想い出 伊丹妙徳、妙b、妙浄
  6. 興亜観音に想う 日本固有性の復興を願ひつつ 青山秀山
  7. 興亜観音を考える 興亜観音を守る会理事 徳富太三郎
  8. 哀愁と慈悲と初めての感動 作家 早瀬利之
  9. 若い会員を増やしたい 大塚栄作 (会社員)
  10. 興亜観音を詣でて 犬飼總一郎(陸士第48期)
  11. 骨 未だ還らず ― 五十回忌の満州 興亜観音を守る会顧問 天田達也
  12. 創立総会開く ― 守る会、正式にスタート
  13. 創立経過報告
  14. ほん紹介
  15. お知らせとお願い
  16. 入会ご案内
  17. あとがき

バック・ナンバーのページへ