●追 伸●


松吉基順順理事の急逝を悼む

故・松吉基順理事


 去る平成12年3月15日朝、松吉基順君(陸士58期)が心不全のため急逝された。
 最近痩せ気味なので彼の健康を気にしていたが、余りにも急な訃報に愕然として言葉も出なかった。
 3月8日に発病したので、皆で過労のためだと休養を勧めていた矢先のことであった。
 亡くなられる時は別に苦しまれた様子はなく、平素と変わらぬ端正な顔で安らかに眠っているようであった。
 本会報十号の寄稿にもあるように、故小田村寅二郎先生のご薫陶を受け、聖徳太子研究の先達でもあった。
 本会は今年で六周年を迎えるが、この間、彼の精魂を傾けての活躍なくしては今日はありえない、と思うほど偉大であり、エネルギッシュであった。
 諸会議の司会進行を始めとし、募金依頼の五千通に及お願いの宛名書きも、彼の几帳面な字ですべて自筆であった。
 また興亜観音をめぐる不動産関係の処理も、不動産鑑定士の知識を活かし、確固たるものとした。
 松吉君の元気いっぱいの大きな声が聞こえなくなったのは、まことに悲しく寂しい限りである。
 謹んで長年にわたるご努力に感謝し、心からご冥福をお祈り申し上げる。
 
 合掌


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