興亜観音の所有不動産と第2期以降の工事概要
松吉基順
1、所有不動産について |
観音本堂と2棟の休憩室及びその敷地350坪は興亜観音の所有であります。
しかし観音本堂の東下方に所在する庫裡及びその敷地77坪は大屋浩さん(興亜観音・責任役員)の所有であり、58年余の長期に亘って無償で使用させて頂いて参りました。
この度大屋さんのご好意により、庫裡及びその敷地を譲り受けることができました。
譲渡価格は、固定資産税の評価額よりも相当に低い価格で譲って下さいました。
2、参道について |
大屋浩さんは興亜観音の周辺の山林5000坪余を所有、そして徒歩参道の全部と国道に接する自動車通行可能な道路の一部も所有しておられます。
興亜観音にとって道路所有権持分2分の1を興亜観音に寄進して下さいました。
大屋浩さん、あらためて厚く御礼申し上げます。
3、第2期工事の参道の拡幅整備と駐車場設置について |
徒歩で参詣する場合、国道からの高低差約90メートル、長さ約500メートルお坂道を登らねばなりません。
脚の弱い方にとっては参詣は容易ではありません。
現状では駐車場がありませんので、自動車を利用する参詣はできません。
タクシーを利用した場合も下図、A地点では自動車のターンが困難なので、B地点で降車することになります。
そこで第2期工事として、A地点から上方の参道約50メートル程度を幅員4メートルに拡幅し、駐車場設置を計画しております。
この計画駐車場まで自動車を利用しますと、その後は高低差約35メートル、長さ約250メートルの坂道を登ることによって参詣が可能となります。
1日平均10名前後の参詣者があり、5月18日の例祭には百数十名の参詣者が集いますので、参道の拡幅整備と駐車場設置は必要不可欠と考えております。
参道は急坂であり、駐車場予定地も急傾斜であり、岩石も多い箇所であります。
従って大きな切土、大量の土砂を搬出しなければなりませんので、これの工事費用は三千万円程度を要するものと見込まれます。
4、用地の取得について |
右の参道拡幅部分及び駐車場予定地は大屋浩さんと親族4名の方の所有地であります。
従ってこの工事は大屋さんのご承諾を必要と致します。
この大屋さん所有地約970坪を「あの土地を興亜観音にお譲り下さいませんか。」と申し入れております。
価格についての具体的な話し合いまでには及んでおりませんが、ある程度の資金が必要になるのではないかと考えております。
5、庫裡の建物について |
昭和15(1940)年に建築された建物で、諸々の箇所が痛んでおり、千搬台所その他の破損のはげしい箇所を、興亜観音の資金約***万円を支出して修理致しました。
特に問題があるのは、土台の約3分の2が腐食している点です。
できるだけ早期に改修しなければなりませんが、費用は**万円を要するかと思います。
皆々様のご芳志により、お陰様で現在まで約***万円のご協賛を頂いております。
あつく御礼申し上げます。
本堂前及び休憩室棟前のステージの改修に***万円を支出し、現在の残高は***余となっております。
第2期以降の工事費や用地取得費などに***万円を要しますので、今後の不足資金は約***万円であります。
資金が無ければ工事は実施できません。諸事ご多端とは存じますが、何卒ご協賛のほど再ねてお願い申しあげます。
(不動産鑑定士 陸士58期 本会理事)