生きている兵隊(伏字復元版)
石川 達三(いしかわ たつぞう)
南京陥落の翌年1月に南京へ取材を行った作者による小説として発表されたものの、昭和13年に発禁処分とされる。 「聖戦にしたがう軍を故意に誹謗したもの」「反軍事的内容をもった時局柄不穏当な作品」として内務省は発禁処分とした。 しかしながら、戦争における兵士の悲哀であるとか、内容を読むと南京事件肯定派などがうたう南京事件という大量殺戮の根拠となるものでもない。 この書籍を読めば、単なるリアリズムを追求した兵士の過酷な現実を作者が読者に訴えようとしている姿勢が垣間見る事が出来る。 まず、この本を頭から否定するのでは無く、読んでみれば、特別南京事件を肯定しているであるとかそういう類のものでない事は判明するだろう。 南京事件肯定派の主張が如何に、馬鹿馬鹿しいものであるか判明する作品と言えよう。一読をおススメする。 |
書籍名 | 生きている兵隊 |
著者名 | 石川達三(いしかわたつぞう) |
出版社 | 中央公論新社 |
定価 | 本体571円+税 |
詳細情報 | 本書は、「中央公論」(昭和13年3月号)発表掲載のものを再販 |
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