3つに分かれる主張「まぼろし派」「中間派」「大虐殺派」とは一体何か?


 「南京大虐殺」において虐殺された人数について、大まかに言えば3つの論派が存在する。
 それが「まぼろし派」「中間派」「大虐殺派」である。
 その内訳は以下の通り

まぼろし派 ・・・  虐殺数は、ほぼゼロと考えている。虐殺説自体を否定。
中間派 ・・・  数千人から数万人前後が殺害されたと主張。
大虐殺派 ・・・  10万人以上の南京市民、捕虜が殺害されたと主張

 なお、ここで注目しておきたい事は、中国側は殺害された人数を30万人以上と主張しているが、日本国内の「大虐殺派」と呼ばれる人達ですら現在では30万人説を述べている人物は唯の1人もいない事である。
 ところが現在の中国共産党は30万人以上を主張している。30万人ですら少ないと主張している。
 当時、日本軍の敵ではなかった中国共産党は奥地である延安におり、その記録は現在では随分とずさんなものであり、日本国内の大虐殺派の一ツ橋大学、吉田裕教授ですら「中国側のやっている事の中に、強い政治性を感じます。」と述べ、愛知大学、江口圭一教授「中国政府のいう「30万人虐殺」は明らかに誇大。20万に届くかどうかも疑問だ。」、20万人虐殺支持の一ツ橋大学、藤原彰名誉教授も「中国でも、ちゃんとした研究者は分かっているのではないか」と述べている。(文藝春秋社「諸君!」2001年1月号より)
 なお「まぼろし派」の「まぼろし」とは、昭和48(1973)年3月に文藝春秋社刊「「南京大虐殺」のまぼろし」鈴木明著からとった呼び方で、当時南京大虐殺が有ったと大々的に宣伝を行っていたリーダー的存在であった朝日新聞などのマスコミに対する疑問を投げかけた書籍の名前をとって、虐殺に対して否定的な立場の人々に命名されたそうである。
 ただし、その著者、鈴木明氏は虐殺数については不明であるとする主張をとられている。


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