2014.4.1 08:35 [日中関係]

 日本の批判は「理にかなっていない」 中国、南京「30万人」大虐殺批判で

 中国外務省の洪磊報道官は31日の定例記者会見で、菅義偉官房長官が中国の習近平国家主席の南京事件をめぐる発言を批判したことについて、「理にかなっていない。深い不満と強い抗議を表す」と述べた。

 洪氏は「南京大虐殺を含む日本の中国侵略は否定できない事実だ。日本には侵略を美化する風潮が出ており、世界に警戒感を引き起こしている」と強調した。

 習氏は28日、ドイツでの講演で「(南京で)日本は30万人以上を虐殺した」などと日本を非難。菅氏は「第三国へ行って日本の歴史を取り出し、このような発言をすることは極めて遺憾」と批判し、犠牲者数については「(諸説あり)日本政府は断定していない」などとして中国側に抗議したことを明らかにしていた。(共同)