2014.5.29 (共同通信)

日本軍の犯罪情報収集を 華僑の団体が呼び掛け

 海外から中国に帰国した華僑や家族らの組織「中華全国帰国華僑連合会」は29日、第2次大戦時の日本軍の犯罪に関する史料や写真を収集するよう、国内外の華僑に呼び掛けた。

 中国が「反ファシズムと抗日戦争の勝利70周年」と位置付ける来年に向け、「日本軍国主義の反民主、反道徳、反人類の本性を多くの人に理解させる」のが狙いだという。中国指導部の意向を受けた対日攻勢の一環とみられる。

 連合会によると、特に東北アジアや東南アジア、米英両国などを拠点とする華僑らに、太平洋地域の戦場での日本軍による侵略や暴行に関する記録を集めるよう呼び掛けた。

 収集は9月末まで続け、旧日本軍による南京占領(1937年)があった12月13日の記念日に展示会を開催。来年、国内外で巡回展を実施する予定だという。