本 紹 介


憂国の論文の数々
掃葉集
このままでは日本は危ない
著者
田中正明
発行所 国民新聞社
定価 2500円
〒160 東京都新宿区西新宿7-13
TEL 03-3311-100
パール博士のことば
東京裁判後、来日された時の挿話
著者
田中正明
発行所 (財)下中記念財団
※一部の場合、送料込み260円
〒162 東京都新宿区市谷田町2-7市谷伊東ハイム301
TEL 03-5261-5688
占領後遺症の克服
祖国の真の独立のために
著者
小田村四郎
発行所 (社)国民文化研究所
定価 950円〒240円
〒104 東京都中央区銀座7-10-18柳瀬ビル
TEL 03-3572-1526
正確な史実に基づいて検証した
大東亜戦争への道
著者
中村 粲
発行所 展転社
定価 3800円
〒113 東京都文京区本郷1-28-36
TEL 03-3815-0721
世界各国の識者が証言する
世界から見た大東亜戦争
著者
名越二荒之助
発行所 展転社
定価 1800円
〒113 東京都文京区本郷1-28-36
TEL 03-3815-0721
東京裁判の生き商人が語る
南京大虐殺は
こうして作られた

東京裁判の欺瞞
著者
冨士信夫
発行所 展転社
定価 1800円
〒113 東京都文京区本郷1-28-36
TEL 03-3815-0721
いわゆる「南京大虐殺事件」に関しての出版について

冨士信夫
南京大虐殺はこうして作られた、表紙

 いわゆる「南京大虐殺事件」に関して巷間出版されている書籍等は、東京裁判公判廷で観察側が提出した証拠は利用しているものの、公判廷で弁護側がどのような立証をしたかについては、私の講談社学術文庫として出版されている「私の見た東京裁判」(上)の中でその一部を紹介している以外、この事件に関する全貌(ぜんぼう)を明かにしているものは、私の知る限り、1冊も無い。
 これは一つの出来事の取り上げ方としては、極めて不公平である。
 そこで東京裁判法廷での審理の大部分を「法廷係」として傍聴(ぼうちょう)した体験を持ち、東京裁判日本文速記録全集と、インド代表パル判事意見書(通称「パル」判決)を手元に持つ私は、これらの資料に基づき、東京裁判公判廷で検事側はいかなる主張の下にどのような証拠を提出したか、弁護側は検察側の主張・立証を反駁(はんばく)するため、どのようにその立証を進めたか、検察・弁護双方はその提出証拠を批判しつつ、いかに論告し、どのように弁論を展開したか、この検察・弁護双方の証拠、論告、弁論を聴いた裁判所は、いかなる判決を下したか、更に、全被告の無罪を強く主張したパル判事は、この事件に関してどのような見解を表明したかを説明・紹介し、最後に、他の資料をも参考にしながら、著者としての私のこの事件に関する考え方を述べたのが「南京大虐殺はこうして作られた」の一書である。
 検察側主張の「南京」一般住民虐殺員数30万人」がどのようにして作りあげられたか、証人としては出廷せず、偽証罪の規定のない法廷に証拠として受理された南京一般住民の供述書の内容がどのようなものであったかは、検察側提出証拠を読めば、自ずと判ってくる。
 一方、日中の永遠友好を終生の願いとされた松井大将が、中支那方面軍司令官として、南京攻略に当たっていかに処置し、麾下(きか)部隊がいかに行動したかは、弁護側提出証拠を読めば、自ら判って来る。
 いわゆる「南京大虐殺事件」の原点は、東京裁判公判廷での審理内容にある。ご一読を願いたい。


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